どんなにつらくても、運のせいにしない
一般的に・・・社長という生き物は占いが好きだ。毎日様々な決断を迫られ、どれだけ自分では予想できない・どうにもできないこと(災害や新型コロナや経済危機や技術革新や・・・)が起きたり、自分の能力を超えるような状況でも、結果はすべて社長自身の責任とされてしまう存在だからだ。よくドラマ(池井戸潤原作)とかで困った状況に陥ったときに「どうするんですか!社長!」と社員から詰め寄られるシーンがあるが、私としてはいつも「そんな事言われてもな〜」「わからないときだってあるよね〜」と社長側の気持ちになって同情してしまう。そりゃ占いにも頼りたくなるだろう。私も例に漏れず、特にめざましテレビのめざまし占いは盲信していた。最も悪い運勢と言われた日に朝一番からクレームの電話が続けてかかってくる、といったことが過去何度もあったからだ。逆に最も良い運勢の日にプレゼンや提案したものはびっくりするほどすべて通る。そんな経験が何度もあったのだ。いやホントだよ。仕事がうまくいってなかったり、トラブルになっていたりすると、毎日の占いを見るのが怖い。占いが悪い日は、すべてについて悪い予想をしてその前提で動くようにし、良い日に大事なことをできるだけ進めるようにしていた。いやこれホントなんです。
ある日、なにかのTVで稲盛和夫さんの「経営の失敗を運のせいにしてはいけない」(詳細はうろ覚え)というお言葉を聞いて、こんなの当たり前のことなのに、ショックを受けた。こんな当たり前のことに。
自分はがんばっていると思いたいのだが、やっぱり弱い人間だし怠け者だ。うまくいかないことは運のせいにして、明日はきっと良くなるだろうと祈って寝る。ただ寝るだけ。精一杯やっているつもりでも、どこかでまだ逃げていたんだろう。これからはもうやめよう。運のせいにするのはやめよう。(細木数子とかの)占いの本を買うのはやめよう。めざまし占いを見るのはやめよう。(見ても平気になればよいのだが、見ると気になってしまう)そう誓いました。
ところで、お参りやお祈りはそれとは違う。私は時々神社に行ってお参りをする。それは単に神頼みをするだけのものではなく、自分がやるべきこと、目指すべきことを心に思い浮かべ唱えることで自分に言い聞かせる行為なのだ。
※写真はオフィスの近所で撮った今年の桜