PCオーディオの楽しみ【わかる奴だけわかればいい】

新型コロナウイルスの影響で、私もずっとリモートワークを実施しています。
作業場は、まあ物置部屋の隅っこ、といったところでこれまで一応机があったくらいで、物置としてしか使っていませんでした。そこを仕事場にするべく、オフィスチェア、モバイルモニターなどを導入し、そこそこ整ってきたのですが、まだ足りないものが・・・

それはオーディオ。ひとりで作業に音楽は欠かせません。特に最近はSpotifyが便利な上に音質も思ったよりいい(Apple Musicよりいいですよね?)ので、PCでSpotifyを気持ちよく聴くためのシステムを構築しました。

> DAC – KORG DAC-10R
これは元々持っていたもので、そもそもはアナログレコードをPCで取り込むためのインターフェース用に買ったものです。これがそのまま使えたのでよかったですが、PCオーディオの肝としてDACの性能がモノを言うと思うので、できればここにはお金を使いたいところ。DENON DA-310USB-SPなどもよさそうです。

> プリアンプ – FX-AUDIO- TUBE-03J+
今回の目玉はコレ。超小型の真空管アンプって使ってみたかったんですよね。本体自体は7,000円くらいで、コスパは抜群。で、後で書きますが、いくつか部品のアップグレードが必須、というかそれが楽しみな人がコレを買うんで。結果本体の価格よりもアップグレード費のほうが高くついたりしますが、そういうものです。

> プリメインアンプ – FX-AUDIO- FX-502J
上記TUBE-03Jだけではスピーカーに接続できないので、パワーアンプとしてこちらを導入。

> スピーカー – B&W 686S2
机の上に置けるサイズで最良のスピーカーの選択は何か・・・いろいろ悩みましたが、お金をかけないために中古(ヤフオク)で購入したい、そうなるとマイナーな商品は手に入りにくいので、やっぱり流通量の問題でB&Wは有利だなと。少々傷はありますが、定価の1/3くらいで落札。B&Wらしいキラキラした高音とサイズの割にしっかりした低音、全体的にはフラットなのでアンプの特性がそのまま楽しめそう。本当は、TANNOY Revolution XT Miniを聴いてみたかったけど。

<アンプのアップグレード>
さて、FX-AUDIO-のよさは、アップグレードの楽しみです。まずデフォルトの状態で音楽を聴いた印象は、
  ・高音がシャリシャリしてキレイといえばキレイだが耳につく
  ・ピアノの音が軽くてトイピアノみたいに聴こえるときがある
  ・ベースは聴き取りやすいが各楽器が分離してしまっている印象
という感じでした。

ネットでいろいろ調べると、オペアンプをOPA627AUに交換するとよいとのこと。
早速購入。確かに、ぱっとグレードが上がった感じがします。
  ・低域に余裕が出て、ベースが太くなった
  ・一つ一つの楽器のリアリティが増した
という感じ。

スピーカーケーブルは、3種類で試した結果、Western Electricの復刻版18GAに決定。
  BELDEN 8460 … 地味な印象。ボーカルのやわらかさは感じる
  BELDEN 9497 … 全体的な音圧が出て、低音の広がり厚みがある
  WE 18GA 撚線 … 低音の重み + 高温の響き 派手さと厚みが増した
私の好みの問題なのか、いつもこういう順位です。

  WE 18GA > BELDEN 9497 > BELDEN 8460

<真空管の交換>
これが一番の楽しみですよね。このアンプで使っている真空管は小型で安いのでいろいろ試してみたいです。

真空管 – ミルスペック選別グレード品
  ・(シャリシャリしてはいるが)聴きやすかった音から、一瞬地味になったかと思った
  ・ベース、ベードラが変に浮いていたのが、正しい位置に落ち着いた感ある。
  ・全体的な広がりというかスケール感は増した感じがする
  ・高域の響きが不足している感はある

真空管 – General Electric 5654
  ・少し歪みがちというかノイジーなザラザラ感がある?
  ・中域の厚みが増してピアノのリアリティが増した?
  ・使っているうちによく感じるようになってきた
  ・低音の厚みが魅力的だが、高域もよくなってきた
  ・ダイナミクスや表現力がよく感じられる

というわけでいったんGEの真空管でそれなりに満足いく感じに落ち着きました。リモートワークも楽しくなりました。Western Electric 403Bの状態のよい真空管を見つけたら試してみたいです!