コレ読んどけ!シリーズ(経営編)
前回のマーケティング編に続き、経営編です。
社長という立場になってから約20年くらい経ちましたので、それなりに勉強もしてきたし、経験も積んでまいりました。私が思うに社長に共通の一番の悩みは、「誰も教えてくれない」ということ。自分で考えて実行するしかない。困難は常に訪れ、全く同じ状況は決してない。何年やっても、表向きは自信があるように見えても、ある意味常に社長は初心者。恋はいつでも初舞台。そんなこんなで悩んだときにすがるように読んで心に響いた本がこちら。
> 人を動かす / D・カーネギー
日比野くんという友人がおりまして。物腰はやわらかく、強く主張するタイプではないんですが、いろいろな議論をしていると、気付いたらいつの間にか彼の意見が通っている、ということがよくありました。あいつってそういうとこあるよな、とみんなで話していたのを思い出します。
会社経営を含むすべての悩みの中で7割くらいは人間関係ではないでしょうか。あと2.5割がお金。その他で0.5割くらい。会社を始めてわりと早い時期にこの本を読んで、かなり腑に落ちる部分が多く、その後ずっと私のコミュニケーションの考え方の軸になっている気がします。
「あいつ言うこときかないから、社長からガツンと言ってやってくださいよ!」みたいなことを未だに頼まれることがありますが、ガツンと言って効果があるならこんなに楽なことはないです。そういうこと言う人にじっくり読んでもらいたい。
> 経営者の条件 / P.F.ドラッカー
以前のブログにも書きました。それまで考えてきたことが、正しいんだぞ、がんばってつらぬけ、と励まされたような本。
> ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則 / ジム・コリンズ
以前のブログにも書きました。みんな読んでるしとりあえず読んどけ。
> しつけの知恵 / 多湖 輝
以前のブログにも書きました。多湖 輝先生の本は好きです。子供の頃は「頭の体操」シリーズが大好きでした。仕事にも活かせるコミュニケーションの本。
> コネクト ―企業と顧客が相互接続された未来の働き方 / Dave Gray, Thomas Vander Wal
以前のブログにも書きました。最近「ディール組織」が話題でしたが、それよりだいぶ前にほぼそれに近い考え方がこの本で示されており、で私的には非常に共感していたので、こちらの方が印象深いです。
あと、三枝匡さんの三部作はブログに書いたとおり、おすすめです。
それと、本ではないですが、会社を始めたころから「カンブリア宮殿」は欠かさずほぼ全部見ていると思う。なにげにこれが自分の知識とか力になってる気がする。何百という放送を見てきて、見つけた法則はふたつ。
・社長は一番早く会社に来ること。
・現場を自分で見て知ること。
誰かの報告だけ聞いて現場を知った気になることが何よりも危険なことなんです。知らんけど。
(次回へつづく。たぶん)