深セン視察日記 (２) mobike、luckin coffee … スタートアップはキングダムの世界

中国はすごい、キャッシュレス化がすごい、スタートアップのスピードがすごい、などと言われます。それを見てこようという視察ツアーの続き。

話題のサービスといえば、mobike。スマートシェアサイクルサービスということで、アプリをDLしてQRをスキャンすればすぐ乗れる、どこでも（厳密にはダメな場所もあるが）乗り捨てOK、これは便利。街中いたるところにシェアサイクルが溢れています。



しかしこのサービス、収益化ができないようで、次々と類似サービスが始まったものの、mobikeとofoの2社以外はほとんど撤退、この2社もほぼ倒産状態とのこと。



できるだけ壊れにくい自転車を開発したとのことで、特徴的なのがこのタイヤ。パンクしないように、空気が入っているチューブ式ではなく穴があいたゴム。なるほど〜。

そしてluckin coffeeへ。ちょっと前に日本でも記事が話題になっていましたが、アプリからでないと購入できないというビジネスモデルがすごい、スタバより安い、味はうまい、とのことで。



実際に購入しようと思ったんですが、アプリが登録できず（中国か香港の電話番号が必要）諦めようかと思っていたところ、聞いてみたらアプリがなくてもWeChat Payで購入できました。なんだ〜買えるじゃん〜。味は・・・まあ悪くはないです。しかし、店舗数を急激に増やしているようでそこら中で見かけますが、どこもガラガラに空いているような・・・。これだけじゃなくてスタバやそれ以外のコーヒーショップもあるので、私が行ったショッピングモール内の店舗も、隣もその隣もすぐ下の階にもコーヒーショップという・・・そりゃガラガラになるわな。スタバのほうがやっぱりコンスタントに混んでる気がする。

こうやって、なにか流行ると、わーっと一気に必要以上に店舗を拡大し、シェア争いを繰り広げては力のないものは次々と息絶え最後の一社が残る・・・これが中国のやり方で、それはまるで「キングダム」の戦国時代のようですね。うーん、このバイタリティ（？）は、やはりすごいと言わざるを得ない・・・でしょうなあ。