感情を語ればモテる

女性は感情を語りたがるし、聞きたがる。男性は分析したがる。
典型的な男女の会話の噛み合わない部分だ。そんなことを思い出したのは昨日たまたま、カフェでひとりで食事をしつつ読書をしていたら、そんな典型的なカップル(未満)がすぐ横で会話をしていてそれが気になってしまったからだ。

「名前なんだっけ?」みたいな話をしているので最近合コンなどで出会ったばかり関係のようだ。さっそく「どんな子が好き?」みたいな話をしている。

「どんな子が好き?」「どんなデートがしたい?」みたいな質問に対して、「うーん、時と場合によるかなー」などと男は答えている。最悪である。そんなことは当たり前だし、君が「明るい子!」と答えても、そして実はおとなしい娘も好きであっても、それはどうでもいいことだ。だれも言葉の正確性など問わないのだ。そして付け加えるべきは、「明るい子!だって一緒にいるとこっちも楽しくなるから」という、自分の感情だ。

女の子はよく喋る。たいていの女の子はよく喋る。その内容を聞いていると、「嫌だった」「楽しかった」「うれしかった」という自分の感情を語る場面が多い。そして、女同士で「わかるー」と共感しあっている。なぜかおそらく生物学的に女性とはそういうものだ。

例えば「職場でこんな嫌なことがあった」という話に対して、「それは客観的に見て誰々さんの発言が原因だね」というような分析リアクションは最悪だ。そんなものは全く求められていない。「そうなんだー。私もこないだ会社でこんな嫌な先輩がいて・・・」と勝手に自分のことを話せばよいのだ。すると「わかるー!」と共感しあって盛り上がって話は弾む。

隣のカップル(未満)の話を聞いてそんなことを考えつつ、これは男女間の恋愛話というより、もっと汎用的に使える法則ではないかと思った。男はもっと「うれしい」「楽しい」「嫌だ」などと自分の感情を語ってみよう。例えば、仕事をしてもらったら、「おつかれさま」でなく、「ありがとう」でもなく、「やってくれて、うれしい」と言ってみよう。ちょっと恥ずかしいけど。叱るときも「こういうことは(ルールとして)やってはダメだ」ではなく「そういうこは私は嫌だ」といってはどうだろう。こちらのほうが説得力があるのではないか。

結果的に、同僚や異性の社員からも好かれるんじゃないか。ちょっとした心がけで印象はだいぶ変わるんじゃないか。と思った次第。ちょっとがんばってみようかな。モテるかも。

隣のカップルの会話はたいして盛り上がることもなく、「帰ろっか・・・」と解散になった模様。おつかれさまでした。楽しかったよ。