大人は愛を伝える
20代までの私は、恥ずかしくて女の子に好きとかあまり言えませんでした。まあ、これがいわゆるガキです。自分がちょっと大人になったかな、と思えたのは30代のときにわりと好きな人にストレートに好き、と言えるようになったときです。さらにもっと大人になったなら、好きでもない子に好きと言えるようになるのかな、とそのとき思いました。(本当にそうなったかどうかは内緒)
さてさて、毎日一生懸命仕事して、いろんな人と仕事して、毎日忙しくしているわけですが、先日、インフルエンザで異国(上海)のホテルの部屋で2日ほど寝込んで孤独を味わうということがありまして。まあ、病気で弱っているし、暗い考えになりがちで、なんかすごく孤独感を感じまして、結局誰も自分なんか好きじゃないんだとか、もうひとりぼっちになっちゃうんじゃないかとか、もうこの先いいことないんじゃないか、とか。で、まあそのときの結論は、そもそも自分が周囲に対してまず、愛をちゃんと伝えてないんじゃないかと。
(写真は上海で出会った猫。本文とはあまり関係ありません。)
家族や友人はもちろん、職場の仲間や仕事の取引先などに、まあ相手はどう思っているかわからないけれど、こちらが信頼している、頼りにしている、評価している、楽しい、好き、などなどの気持ちを伝えること。そんなの照れくせーとかそういうキャラじゃねーよ、とかいうのは、まあ、これがいわゆるガキです。真の大人は愛を伝えなければなりません。
特にリーダーとか偉い人の重要な仕事のひとつは、はっきりと愛を伝えることなのだ、と思いました。子供に、部下に、自分がどれだけ愛していて常に味方であるかを語ること。それが大人のコミュニケーションなのだと。
年を取れば取るほど、愛を伝えられる人間になりたいです。もう病気も治って元気になりましたので、今日からまた少しずつがんばります。