組織の新陳代謝について
企業が上昇気流にあるときは、意欲的で野心的な人材が集まってくる。でもそういう人材はさらに次のステップを求めて退職してしまうケースも多い。また、チャレンジングな採用で、今の組織には明らかにはまらないけど、今の組織にないものを与えてくれるかもしれない人材をイチかバチか(?)採用するケース。当然失敗して、組織に合わず早々に退職する場合も多々ある。でももちろん、それによって組織にそれまでになかった力を与えてくれたケースも沢山あります。
うちは退職者が少ない、という企業は、もしかすると、意欲のある人材やチャレンジングな採用ができていないのでは、と疑ってみるべきかもしれない。
退職者が出た時は、落ち込むし、人材のポテンシャルをもっとうまく活かすことができたんじゃないかと反省もするけど、一方でまあしょうがないとする割り切りも必要。すべての人にぴったりな組織なんてありえないから。
意外と多いなと思うのが、本人の焦りから来る転職。自分がいまいち伸び悩んでいたり、うまくいかないのを環境のせい、と考える人。それはただの責任転嫁かもしれない。実際に環境が変わるとうまくいく場合もあるので判断は難しいけどね。
SONICJAMは、未経験だけどポテンシャルのある若者を採用して、2〜3年で一人前になって活躍する、というパターンが多い、と思う。しかし成長した人材は、その後もさらなる成長を目指すので、別の環境で自分を試したい、と思うようになって退職し独立するというようなケースもでてくる。それはある程度は仕方ないと思うし、うちで成長した(育てた、というより勝手に育った、という感じだけど)ことに対して、まあ、多少は世のため人のためになったのかな、という自負もある。あとチャレンジングな採用も結構しているつもり。失敗もあるけど、それやらないとつまらないから。短期間で辞めてしまったとしても、その在籍期間に組織に何かを与えてくれればそれは採用してよかったんだと思う。
本来はそれぞれ個人が成長して、それに合わせて組織も成長して、ずっと長くやっていけるのがもちろん理想だし、そういうメンバーが増えていくのはうれしいことだ。そうやって少しずつ、新陳代謝しながらも軸のしっかりした選手層に厚みのある強い組織になっていきたい。
今年も何名かの退職者がいたけど、それはみんなの新しいチャレンジのスタートだととらえて祝福したい。おめでとう。