ブレストの心得 vol.1

ブレスト、というものは多くの会社や組織で日常的に行われていると思いますが、本当に効果的で充実し結果に結びつくようなブレストはとても難しいものです。

<基本的なルール>
ブレストのルールというのは一般的に以下のものが知られています。

・量を重視する
・批評・批判をしない
・粗野な考えを歓迎する
・アイディアを結合し発展させる

それだけではまだブレストに参加する人たちの意識がバラバラだと感じていたので、重要なポイントを整理しようと思い、ブレストの心得 vol.1をつくりました。

<ブレストの心得 vol.1>
・具体的でアイデアを出したくなるテーマ設定をするべし
漠然と「いいサイトをつくるにはどうするか」「もうかるサービスを考えよう」など、うーん・・・とみんな考え込んでしまうようなのは悪い例ですね。特に「いいもの」「うまくいくこと」という前提をつくってしまうと、突拍子もないことを言いづらくなってしまい、無難な案しか出ないという状況に陥りがちです。「ロックコンサートで小学生の客を集めるには?」「見たらすごくノドが乾くウェブサイトは?」など、楽しく想像力を働かせられるようなテーマだと楽しいですね。

・自分のアイデアは自分で書いて自分で貼るべし
まず記録をどうするかですが、参加者全員で確認しながら進められることが重要なので、ホワイトボードがベスト。最近はパソコンを使う人が増えたように思いますが、手書きの自由度がなく、入力変換の時間などトータルで考えると効率は悪いです。(ミーティング後に清書する手間が楽になるだけ。)しかしホワイトボードも、意見が増えてくると書くのが追いつかなかったり、また書記の人に意図通り記録してもらえなかったりすることもあります。そこで考えたのが大きめの付箋をつかってはどうかと。発言は自分で書いて自分で貼る。付箋にすると後から分類などしやすいという利点もあります。

・自分の中で審査せず数を出すことを優先するべし
盛り上がらないときの大きな理由は参加者が考え込んでしまうことです。何か考えても、つまらないだろうとかまだまとまっていないとかで、発言しない。おかしなことを言って場を乱すことは失礼である、という思想(?)がどうにもこうにも日本人にはあるようで。このへんはもっと学校教育から真剣にとりくんでいかなければいかんと思うのですが・・・

・発表した時点でアイデアはみんなのものと理解すべし
最初に提案した人が続きを考えるべきとか、A案(Aさん)とB案(B案)のどちらにつく、とか。そういうのはブレストではないですね。多数決をとるような何かを決める会議と、ブレストのような意見を広げる会議と、参加者は目的を明確にする必要があります。

・司会者はアイデアを拾う・広げるテーマ設定を常に行うべし
とにかく司会者がカギをにぎっているので。いかに場を盛り上げていくか。盛り上がっているようでも脱線しっぱなしてすべて無駄になる場合もあります。コレほんとに難しい。

・事前準備は自分の体で体験することを重要とするべし
ネットの仕事をしているので、ついついネットの情報のみに頼りがち。製品を実際に使ってみる、実際にその場所に行ってみるなど、そこからアイデアのきっかけが生まれることはよくあります。企画力のある人はフットワークが軽い、これ絶対。机の前から動かない人はダメですね。

vol.2につづく。