ユーザ中心ウェブサイト戦略
どうも最近の仕事の中で、ユーザの意向を無視してるんじゃないの?的なものが多くてイライラしていました。「クライアントは神様型」というか(笑)。「自社の技術(歴史・理念など)をユーザに知ってもらいたいのでよい見せ方を考えてください」「各部署の意向をだから仕方がない」などなど。そもそもユーザにとって貴重な時間をさいてそれを見ることが必要か?みたいな。もちろんそれをうまくやることも必要だし、成功している例もあるでしょうが。
この本では、ウェブサイトを設計する際の手順が科学的に解説されていてとてもすっきりした気分で読めました。盲点を突かれた!感も結構あったので、ウェブコンテンツを設計する人はもう一度常識だと思われていることを疑って見る必要がありそうです。曇りのない眼で物事を見定めよ!
・「囲い込み」といった概念はインターネットでは意味がない
・「ボタンを大きくしてほしい」などのユーザの声に従うことは、責任の所在をユーザに押しつけていることにほかならない
・テストは判断材料をもたらしてくれるものであり、判断は自分自身で行わなければならない
・多くのサイトでユーザを惹きつけられない原因は、画面上の問題よりもサービスそのものに欠陥を抱えていることが多い
・アクセスログは唯一絶対の数値というわけではない
・成功するウェブサイトは、サイトの強みが、ユーザのインセンティブとほぼ合致する
こうしてリストアップしてみると意外と当たり前だな・・・(笑
さて、そのように科学的に設計したサイトがつまらないサイトかどうかはまた別の話で・・・