リモートから出社へ、そして移転します。
シンプルに考えてください。あなたがある会社に入社したとします。「これから3年間ずっと家にいて仕事してください。1日1回30分上司がオンラインで業務の説明をします」一方、あなたの友人は毎日出社し、隣には先輩がいて、何かあったらすぐ聞けるだけでなく先輩の仕事ぶりを常に目にし、打ち合わせに同行したり、自分が参加していなくても他のプロジェクトの様子を横目で見たり、そして時には気の合うメンバーだけでなく他の部署や別の職種の人と雑談したりして過ごしています。
3年後、あなたと友人とではどちらが豊かな経験を得ているでしょうか?
リモートから出社を増やす、と言うと多くは効率の話になります。リモートだと作業効率が落ちる?上がる?リモートの方が通勤が無い分作業効率がよい?などなど。でも私が一番重要視しているのはそこではありません。
豊かな経験をしてほしいのです。
そこでSONICJAMは来年から「基本リモートでたまに出社する」スタイルから「基本出社でリモートもある程度活用する」スタイルに変更します。
知り合いの会社で「リモートから出社にしたら退職者が続出した」という本当の話をよく聞きます。我々もそうなるかもしれません。ですが今のままのスタイルで続けていくことはありません。なぜなら、SONICJAMは人を集めて育てるのが使命であり、SONICJAMのJAMはジャムセッションのJAMだからです。豊かな経験が人を育て、そんな人たちが影響しあってものづくりをする。それがSONICJAMのアイデンティティだからです。
効率も無視はできません。しかし効率というのは自分ひとりだけのことではなく組織全体ではかるものであって、例えばメンバーがリモートであることでかかるコミュニケーションコストや、タイムラグによる損失(隣にいれば一言で済むことをSlackに書いてずっと返事待ち・・・という経験は誰にでもありますよね?それの積み重ねがどれだけのロスになるでしょうか?)は、リモートで通勤時間がなくなるメリットを超えるマイナスになり得るとこれまでの経験上実感しています。
ところで、今のオフィスはコロナ中に半分解約してしまったので、全員出社して業務することができません。そこで来年早々に現在の約1.5倍の広さのオフィスに移転します。
来年から新しいSONICJAM始めます。
※写真は次のオフィスの屋上から見た青空