2020年のふりかえり
2020年はこれまでにない特別な年だったからこそ、あらためて振り返っておこうと思う。
<新型コロナに対する対応>
ダイヤモンド・プリンセス号のことで岩田健太郎先生の発言が話題になったころかなあ。とりあえずTwitterを中心に、情報を集めるようになった。ていうか、Twitterばかり見てて、大震災以降こういう危機的状況時での情報収集のやり方のコツがわかってきた。今回のように、ウイルスに対して極端に恐れて自分と同じ感覚でない人を非難するとか、風邪と同じだとか餅を喉に詰まらせて死ぬ人のほうが多いといった暴論派、医学、社会学、海外の情報・・・などなどとさまざまな角度の視点によって見え方が全然違う事象については、どうバランスよくフォローする人を選ぶかがコツ、人選のセンスみたいな。
会社をリモートワークに切り替えたのは2月20日なので、結構早かったと思うし、その後も状況を正確にキャッチアップしながら「今後こういうふうになることが予想されるからこうしましょう」というような先手の対応ができ、世の中の動きに驚いたり右往左往したりはなかったと思う。
<しばらくしてからのTwitter>
そしてしばらくしたら・・・6月くらいかな・・・Twitterを見るのにとても疲れてきた。自分にとって重要な情報があまり見つからなくなり、ひとつの有益な情報に出会うためにうんざりするほどの暴論、誹謗中傷、罵り合いといったものを目にしなければならないことに疲れたのです。
その後Twitterは別のアカウントをひとつつくり、そちらは英語のアカウントのみをフォローするようにしました。英語の勉強と、海外の情報のキャッチアップを兼ねて。そちらを見ていたら、日本ではあまり報道されない海外の状況や、大統領選挙戦でのトランプやバイデンの投稿戦(?)が見られて面白かった。英語が上達するのに合わせてメディアやYouTubeも海外のものにふれる機会を増やしていこうと思います。
<キャッシュレスガチャの開発>
絶賛開発中のピピットガチャ。1月に展示会に出展しました。その後開発を進め、お問い合わせも増えてきて、順調なはずが・・・。
まず、新型コロナの影響で中国での生産に遅れがでて、中国出張して打ち合わせすることもできなくなりました。またイベントが開催できなくなったことでガチャへのお問い合わせも夏場(4〜8月)はほぼなくなり・・・。そもそもインバウンド向けを意識して考えたサービスだったこともあり、ずいぶんと予定が狂ってしまいました。が、9月ごろから急にお問い合わせが増え始め「何かやらなきゃ」という世の中のムードを感じ始めました。キャッシュレスガチャという商品の特性上、接触を減らしたイベントができるんじゃないか、という期待感が増してきたのだと思います。結局、予定は半年以上遅れたけれど、年明けから本格的にサービス開始できるメドもたってきて、良い流れになってきたと思います。2021年は大いに期待できそうです。
<SXSW>
3月にオースティンで行われるSXSW。過去2回ほど行きました。2020年はクライアントの展示コンテンツのお手伝いをしていたこともあり、参加予定でした。チケットも買ったし、国内の参加者向けの直前イベントも行ってた。でもその頃(2月中旬)には「今年はどうなるのかな?」と話しは出始めていて、中止になったときはあーやっぱり、という印象でした。2021年はオンライン開催か。2022年はオースティン行ってなんか展示したいな・・・。まあ正直日本人が増えすぎてきたこともあり、以前ほどの興味はなくなっているんですが。
<オフィスの解約>
リモートワークを開始してから、オフィスに来るのは毎日数人、出社日を週一回設けても実際出社する人数は半分以下。オフィスをどうするのかいろいろ検討はしていましたが、やはりコストがもったいないので半分解約(2フロア→1フロア)することにしました。単に面積を半分にするだけでなくオフィスのコンセプトを変え、「作業をする場所」から「偶然の発見や、出会いや、創造性を育む場所」へ変わるためにレイアウトも変更中です。スペースを節約するためにこれまで溜まったモノを整理したり捨てるだけでも想像以上に大変で、新しいレイアウトもまだ試行錯誤中。でも2021年1月中にはだいたいできてくるかなあ。イメージ的には居心地のいいコワーキングスペースみたいにしたいんだけど。
<ミーティングで忙しい>
毎日朝から晩までオンラインミーティング。一日6〜7回は当たり前、最高記録は9回だったかな?11件入ってたときもあったけど結局前の打ち合わせが押したりして全部は参加できなかった。リモートワークになって移動が減って仕事の効率が上がったという人もいるけど、自分の場合は状況が見えないのでオンラインミーティングをせざるを得ないケースが増え、結局ミーティングの嵐。なんか対面の打ち合わせより疲れるし、頭に入ってこないとか印象に残らないという感じもあるし、すべてリモートで十分、というのはやっぱり無理かも。最終的には、リモートと対面と半々くらいがちょうどいい、みたいになりそうな気がしています。
<やっておくべきことは何だったのか>
新型コロナの状況把握や対応に時間を取られすぎたかな。まあ、しょうがないといえばしょうがないんだけど、やっぱり気になってTwitterを見たり考え込んだりしちゃう。でももっと早く、その先に向けて動いておけばよかった、といつも後になって思う。特に、コロナ禍またはコロナ後に必要になる技術やサービスを開発するとか、まあそういった類のことだけど、いつもいつも「あーやっとけばよかった」と後になって思う・・・。自分の判断力と行動力について、ほんと自分てダメだな、と思う・・・。本当に今回もまた反省です。忘れないようにちゃんと書いておきます。
※写真は年末に渋谷で行われたイベント「渋谷デザイナーズマーケット」のひとコマ