新規事業で失敗しないポイント(模索中ながら)
新型コロナウイルスの影響で少なからず経営面で打撃や影響を受け、今後のあり方を考えざるを得なくなっている企業は(うちを含めて)たくさんあると思います。そのせいか、最近クライアント、グループ会社、知人の会社、などいろいろなところからいくつか新規事業に関する相談を受けています。サービスを立ち上げたいといった開発の相談や、広告展開についてとか、まあ、いろいろ・・・。自分たちでもいくつか準備中のものもあります。そんな中で最近考えている、新規事業の進めるにあたって考慮すべきポイントを書いておこうかなと。(まだまだ自分も模索中ではありますが)
<理解してもらうのが大変>
まだこの世にないものであればあるほど、なかなかユーザーに理解してもらえません。でもこの検証は簡単です。まだサービスはできていなくても、チラシや広告やマニュアルなどのモックをつくってユーザーテストを行ってはどうでしょう?すぐ理解できたか、使ってみたいかのアンケートをとれば理解されやすいかどうかすぐにわかります。
逆に、すでにこの世にあって使われているUI/UXの応用であれば、ユーザーに受け入れられやすいという大きなメリットになります。例えば、iPhoneが成功した理由のひとつは、その前にiPodがある程度成功していたということなのではないかなと思います。
<使ってもらうまでが大変>
素晴らしいサービスができたとして、それをどうやって知ってもらうか。意外とここが考えられておらず、サービスの中身ばかりに目がいっているケースがよくあります。サービス内容で差別化できていても、広告手法が差別化できていなければ、資金力のある相手に勝つことはできません。サービス自体だけでなく、ブランドとして認知を得るためにWebやSNSを使ったコミュニケーションを先行して行うことはとても重要です。
逆に、すでにメディアを持っていたりユーザーを持っていたりというのは大きな大きなアドバンテージになります。
<つくるのが大変>
アイデアは考えた。自分ではつくれないので、外注で・・・というのは難しい問題です。開発のプロセスやプログラムの断片は、労力の結晶であり貴重なリソースです。一度失敗してもそれらを別の事業に生かしてピボットすることを最初から意識するべきです。そういったものが残らない、使えないとなるとそこまでかけた時間やお金もムダになってしまいます。まずは自分でつくる(自分にノウハウを貯める)というのが大原則。また過程で得られるものの価値を見極めることが大切です。
逆に、人の採用・教育やチームビルディングが得意というのはサービスの開発・運用の強みとなります。
<真似されるのが大変>
サービスができたとして、それを知った誰かがそれを真似する可能性を考えます。誰が考えても儲かりそうで、お金さえあればすぐ参入できるものは、すぐ真似されてせっかく築いたマーケットを奪われてしまう可能性が高いので、自分なら避けたいところです。
逆に、コツコツ人が時間をかけてやらなければできないことはやはり価値があるなと思います。また、マーケットは大きすぎずそんなに儲からなさそうなほうが、大手が参入しないので自分としてはおすすめです。(リクルートは事業規模が100億以上でないと投資しないそうです)
というわけで、
・すでに世の中で人気のあるUIを進化させた製品
・単体のプロダクトではなく新しいブランドとして立ち上げ
・ハード・ソフト両方を開発
・そこまで儲かりすぎないであろう(笑)
我が社の新規事業はこちらです。
※写真は我が家で何も考えずくつろぐ猫のマメタロウ