真田丸の面白さをつらつらと書く

2017年あけましておめでとうございます。
だいたい年の始めのエントリーは、今年の目標などを高らかに熱く語ることが多いのですが、今回はあえて、NHK大河ドラマ「真田丸」を見た感想をつらつらとまとまりなく書いていきたいと思います。

そもそも本放送は全く見ていなかったのに、なぜ今!?急にかと言うと、昨年末に総集編を見とくかーと思いたち見たところ、想像以上の面白さに驚き、あわてて正月休みにNHKオンデマンドで関ヶ原あたりから最終回まで15回分くらいを一気見した次第です。さすがに全部は多すぎるので・・・。では以下、つらつらと。


戦国時代は基本的に面白い。信長、秀吉、家康などの立場からのドラマは数多いが、真田視点での切り口が新鮮。

どこかの大名について生き延びる、中間管理職的な立ち位置のヒーローは珍しいのかな。カッコイイ中間管理職、というのがなんか島耕作みたいで。やたら女にモテるところとか。セリフ回しや上司・部下との関係など、ビジネス視点でも参考になるし、面白い。

三谷幸喜の時代劇はあえて現代的なセリフ回しを多用するようだ。個人的にはそれはどうかと思いつつ、しかしキャラクターに親しみが湧きやすくなったのは事実。特に女性キャラ(長澤まさみ、竹内結子、松岡茉優など)はかわいかったな、と思えるのはそのせいかも。

滅びの美学、みたいなものは日本人の特性としてあるような気がするのだが、意外と三谷幸喜の得意とするのもそういうところかも。人間の背負う悲哀の中のおかしさ、みたいな。

軍議のくだりは、三谷幸喜得意の心理ゲーム。12人の優しい日本人を思い出した。

印象に残ったセリフ「敵をひとつの塊と思ってはならん。所詮、人の集まりじゃ」。戦の勝敗は戦術の巧拙によって説明されるケースが多いと思うが、実際は人間の集まり。戦を人のモチベーション管理など人事マネージメントの問題ととらえること。以前、「坂の上の雲」の日清戦争のくだりでも同じように新鮮に感じたのをおぼろげに記憶している。

映像としては、キレイだったと思う。龍馬伝の映像は非常に印象深かったが、平清盛でちょっとリアル方向に寄り過ぎかと思えたのが、よいバランスに落ち着いたように思えた。ほどよいつくりもの感というか。最近の4K以降の撮影テクノロジーの進歩のせいもあるのかな。

ま、要するに、昔から三谷幸喜は好きです。