チームが機能するとはどういうことか
> チームが機能するとはどういうことか / エイミー・C・エドモンドソン
とても興味深い本だが、どうにも日本語が読みづらい。元の文章の問題か、翻訳の問題か。「自足できる農家や商店の経営者は、何世代にもわたって気候の変化や病気に直面し、生き延びる方法を見つけており、さりげなく、しかし厳然と、秩序の信奉者へと姿を変え、人間味のない企業から給与を受け取るようになっていった。」「トップダウン・マネジメントの実行は、科学的管理法として知られるより広範な組織的方法論の構成要素になっている。」みたいな・・・
以下、自分用の内容整理メモ。
チーミングの4つの柱
- 率直に意見を言う
- 協働する
- 試みる
- 省察する
<チーミングを妨げるもの>
根本的な帰属の誤り、例えば、誰かが遅刻したときに、本人は電車のせいだと思い、周りは本人の意識の問題だと思ってしまう。
特にポイントは「省察する」だろうな。どの組織のどんな仕事でも、ひとつひとつのプロジェクトをちゃんと振り返って次へのナレッジへつなげられているケースは少ないんじゃないか。やり方はそれぞれの組織に合った形でいいんだと思うんだけど、うちも15年ずっと課題でいまだに全くできていない・・・とほほ。しかしいよいよこれに本格的に取り組むときが来た・・・。これがシステムとして稼働するようになれば、組織のエンジンが動きだす。
チーミングのための4つのリーダーシップ行動
- 学習するための骨組みをつくる(フレーミング)
- 心理的に安全な場をつくる
- 失敗から学ぶ
- 職業的・文化的な境界をつなぐ
<フレーミング>
リーダーの役割、チームの役割、プロジェクトの目的、を確立すること。
リーダーは相互依存の協働メンバーであること。メンバーはプロジェクトに不可欠な存在であること。
それらをしっかり伝えるリーダーとメンバーのコミュニケーションが重要。
わかっちゃいるけど、長年仕事してると、惰性というか、なあなあというか、また次の仕事だよ〜、たるいな〜、とかいう雰囲気になってしまうことが往々にしてある。それが望んでもなかなかかなわないような貴重な機会だったとしても、それが続くと感覚が麻痺してきて、ありがたみがわからなくなってしまうのだ。・・・ドラえもんのありがたみわかり機のようなものはないものか。そうなると真のリーダーとは、惰性と戦い続けるメンタリティを持ち、メンバーとコミュニケーションがとれる者でなければならないのだな。しかし人間だもの、疲れてへとへとのところにまた仕事がきたら、誰だってえ〜また〜ってなるよな。そこのフレーミングのために必要なのはひとつはやっぱり「省察」なんだろう。達成した喜びと達成できなかった悔しさを次へつなげていく。スポーツ選手がまた次のシーズンや試合へ挑むように。
ていうか「省察」ってみんな一般的に使う言葉か?だからこの本読みにくいんだよな・・・