Ars Electronica 2015 体験記(2)
オーストリアのリンツというのは小さな街です。ひととおりのものは揃っていて、静かで、上品で、こぢんまりとした住みやすそうな街だな、と思いました。でも、何日かいると、退屈になってくる。たぶん自分が18才だったら、こんな退屈な街出て行ってやるぜ、オレはビッグになるんだ!とハマショーばりの鼻息で首都や他の国に出て行ったことでしょう。
イベントの客層を見ていると、年配の男女が結構目につきます。日本でメディアアートのイベントやったらそうはいかない、ほとんど若い人しか来ない、たぶん。アルスは地元に根づいたいいイベントだなあ、と最初好意的にとらえていたのですが、実はちょっと違うかもしれない。この街に若い人はあんまりいないんだ。首都の人たちやヨーロッパの人たちから見たら、田舎でやってる村おこしイベント、なのかもしれない。日本から憧れてやってきたけれども、実はだいぶ違うものだったのではないか、という気もしてきたりしました。
しかしこういうイベントは世界的に見てもあまり無い、というのも事実だと思います。これから、来年に向けてこのイベントやArtへの自分自身の関わり方を考えていきたいと思います。
<あまり役にたたないリンツ情報(1)>
ハム、チーズ、パンなど基本的なものがおいしかった。まあヨーロッパはだいたいそうかも。でもホテルの朝食バイキングがおいしくて全然飽きなくてよかった。ウインナーコーヒーがウィーン発祥(?)であるように、みんなコーヒー好きのようだ。スターバックスは見あたらない。
<あまり役にたたないリンツ情報(2)>
移動のメインはトラム(路面電車)。そして改札というものが存在しない。24時間乗り放題チケットがあるので、それを買っておけば、市内のメインである駅〜中央広場までの5駅くらいの移動はラクラク、用事は全部そのエリアで済む。ホテルはトラムの駅から近いと楽。改札が無いので無賃乗車し放題という超性善説システムだが、たまに抜き打ちチェックが来てチケットがないと高額な罰金らしい。
<あまり役にたたないリンツ情報(3)>
街が静か。車の通行量が多くなかったり(街の中心地は道が狭い)、人もそんなに多くないし、音楽をガンガンならす店舗もない。トラムなど、発車する際にベルもアナウンスも何もなく、すーっと動き出す。それにしても日本のアナウンスは、下がれとか開くドアに気をつけろとか、うるさすぎではないか?
<あまり役にたたないリンツ情報(4)>
女性はほとんど黒のパンツスタイル。いやホントに。ミニスカートやワンピースみたいなカワイイ、派手なファッションは見あたらず。保守的なイメージ。
<あまり役にたたないリンツ情報(5)>
日曜日はメイン通りのお店も休みが多い。ヨーロッパはわりとそうだが、儲けるよりも自分が休みたいんだろう。スーパーは結構たくさんあるけど営業時間はどうなのかな?コンビニが無いので買えるときに買っとかないと・・・。夜中にどこで缶ビールを買えばいいのかわからん。
<あまり役にたたないリンツ情報(6)>
SIMフリーのスマホを持っていったので、T-mobileショップでSIMカード購入。10GBのデータ通信のみ、または3GB+通話のカードで15ユーロ。LTEで超快適。
<あまり役にたたないリンツ情報(7)>
9月になったばかりだというのに、寒い。最低気温は10度を切る。街中では薄手のダウンを着ている人も。そのとなりの人はTシャツ一枚だったりもするが。