相談するということ

私はよくいろんな人に相談する。時には「自分で決めちゃえばいいんじゃないですか」と言われるほどだ。まあ、言う気持ちはわからんでもないが、実際はそんなに簡単ではない。別に私は、自分で決められないから相談しているわけではないのだ。

(1)情報収集
何か決断するために、情報が不足している場合が多い。皆は、何か問題が起きた瞬間にスパッと決断してほしい、と思うかもしれないが、それは無理だ。決断するための判断材料としての情報収集が必要になるので、私はいろいろな人に相談する。それは偉い人やできる人とは限らない、むしろ人柄的にみんなとよく話しているとか、性格的に観察力が鋭いとか、そういうのを重視する場合もよくある。あといろんな角度からの視点が欲しくて、違うタイプの人に相談したりとか。

(2)結果にかかわる人々
例えば新しいプロジェクトを始める場合、それに関わる人たちには、事前に十分な相談が必要だ。決まったことを伝えるのではなく、どういう形が望ましいか?というところから相談し、一緒に考えることで参加感が全然変わる。またそういう大事な問題を相談しているということで、それだけその人を信頼している、ということを伝える意味もある。

とにかく最悪なのは、偉い人たちが勝手に決めた、というやつだ。だいたい偉い人同士というのは見方や考え方が偏っているものだ。そして、偉い人たちもやはり人間なので、自分の都合のよいことばかりを信じたくなるし、それ以外の意見を受け入れられなくなる。謙虚に人の話を聞けるということが、その人物の器の大きさなんだろうな、と思い、毎日自分を振り返っては反省の日々。