中国出張記

たった今北京より戻ってきました。

今回、sonicjam中国支社長の結婚式と現地会社との打ち合わせ、という目的での中国渡航でしたが、尖閣諸島問題での反日デモが盛り上がる中ということで、周りの方々にはご心配をおかけしました。行く前は正直「無理して行かなくても・・・」という気持ちもありましたが、現地スタッフがいるのに怖くて行けないというのもおかしいとも思い、また正直報道はちょっと大げさなんじゃないか?という甘い予測もあり、決行した次第です。

羽田→北京の飛行機はJALということもあり、周りは日本人がいっぱいなので全く心細さもなく、無事北京空港に着きました。そこでタクシーに乗るときに、「日本人とわかるとタクシーに乗車拒否された」「タクシーの運ちゃんと口論になった」という話を聞いていたので、ちょっと不安になり、停まっていたタクシーの運転手の中で一番小柄で人の良さそうな人の車に乗りました。ホテルの名前と住所を言って(正確には紙を見せて)乗ったのですが、このホテルがまた大通りから一本細い道を入った非常にわかりにくい場所にあり、運転手は近くまできて右往左往。でもこの人のよい運転手は、車を降りて道を聞きに行ってくれたり、とても親切に対応してくれました。そんなこんなでなんとかホテルに到着。

ホテルで荷物を置き、着替えて結婚式会場へ。周辺は故宮のちょっと北にある、湖があってバーなどが多くあるみんなの憩いの場的なところ。時間があったのでそこでのんびり時間をつぶす。みんなサイクリングをしていたり、巨大なわたあめを食べていたり、幸せな休日。そこには反日とかデモとかそんな雰囲気はどこにもありません。でもやっぱり人がそれなりに多いし、目立ってはいかんと思い、韓国人という設定でひっそりとバーのテラスで飲んでからホテルに帰りました。

次の日は日曜日でオフ。しかしこの状況下でどうしようと考えた結果、都心から離れていて、観光客しかいない、つまり一番安全な場所はずばり万里の長城!ということで万里の長城観光。万里の長城は当然長〜いのでどこを見るかというのでだいぶ違うかもしれませんが、我々は(おそらく)北京から一番近いところで、かなり急斜面の山の尾根沿いのところで、ほとんど登山に近い行程でした。疲れたけどいい汗かいたな。しかしそこで日本人にはひとりも会いませんでした。さすがにみなさん観光はキャンセルしているんでしょう。

ホテルに戻って少し仕事&休憩してから晩御飯にでかけます。三里屯付近のちょっと高級北京料理はうまかったなー。あまりガイドブックなどにのっていないようで穴場かも!高級といっても日本円で2000〜3000円くらいでたっぷり北京ダックなどを食べました。(食べきれなくて包んでもらったほど。)お店の雰囲気はゴージャスで、周りのお客さんも家族揃ってのお食事会的な感じが多く、そもそもすいていたし、のんびり食事できました。そのあとバーでも行こうかと三里屯付近を歩いていたのですが・・・

すぐ先になにやら人だかりが。シュプレヒコール的な叫びが聞こえます。周りの人も「なんだ?」「日本人?」とかいいながら集まってきます。さすがにこれはヤバイとタクシーで早々にその場を離れ・・・。安全なところはどこか?と考え、大きなホテル内のバーじゃね?ということで泊まっているホテルの近くの(泊まっているホテルは小さいところだったので)大きなホテルのバーで軽く飲んで帰りました。

翌日は月曜日で午前中現地の会社と打ち合わせ。そのあと空港へ行き日本に帰ってまいりました。ということで私の渡航は事無きを得たのでした。

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暴動についてのネットの情報などを見ても、セブンイレブン襲撃とかロレックス破壊とか、もう尖閣諸島関係ないというか、ただ言い訳に使われてるなーとか裏で大きな力が働いてるなーとか思わずにはいられません。まあ、私はそのへんはまったく詳しくないので何も語れませんが・・・

タクシーに何度か乗りましたが、やはりその都度反日デモの話になり、しかしたまたまラッキーだったのか、我々が乗ったタクシーの運ちゃんはみんないい人ばかりで、「国同士のことで個人を攻撃するのはおかしいよね」「ボクは全然大丈夫だけど、いじわるする運転手もいるから」「あまり大きな声で喋らないほうがいいよ!気をつけてね!」という感じで笑顔で手を振ってくれる人ばかりでした。

でもそれはずっと同行していたうちの中国人スタッフ(女性)がかわいかったからからなのでは・・・。これがおっさんとかだったら「てめえ日本人の味方か!降りろ!」と言われてたのでは・・・という疑念も残しつつ、海外でのビジネスについていろいろ考えさせられる貴重な経験となりました。おわり。