テレビのある人生

自分はものごころついたときからテレビがあって。ウルトラマンや8時だヨ!全員集合やプロ野球や11PMを見て育ったわけですが。

ここ20年くらいでテレビがつまらなくなった、と感じるのは何故だろう?たとえばドラマ。昔のトレンディドラマからどれくらい進化したのだろう。バラエティ番組はどうだろう。野球中継はなくなった。11PMのような大人向けの番組はなくなった。映画は少なくなった。プロレスはなくなった。好みが多様化していると言われながら、テレビ番組はどんどん画一化しているのではないか。

なぜか考えてみると、テレビは消費型のメディアで、新しいものを創造できなかったのではないか。映画や音楽に触れると、自分の中の創作意欲が刺激されて、なにかやりたくなるのだが、テレビは違う。テレビは協調の精神の上に成り立つもので(要するにチャンネル権)、音楽のような個人のスタイルを反映しないからだろうか。

最近心配なのはその消費性はインターネットでさらに強い、ということ。今までの文化の蓄積をネットに移植することで成り立っているのが現在なら、この先どうなるのか?いろんなものが停滞するんじゃなかろうか。過去を振り返ってばかりの文化。

自分の娘は生まれたときからインターネットがある。2歳半ですでにiPadを使い、YouTubeのヘビーユーザーだ。新メディアはこれが娘の創造性や人間性にどういう影響を与えるのだろうか。