クリエイティブな組織をつくる(2)自主性を高める

多くの人は、「会社に勤める = 会社に従事する = 会社から求められたことをこなす」というイメージがいまだに強い。中には資本家と労働者的な敵対関係に近いイメージすらある。(オレの被害妄想か?)しかし言い換えるとこれらは「会社が指示してくれる」「会社が設備・制度など準備してくれる」的な会社依存とも言えるのではないか。

これからのクリエイティブな組織としての会社は、自分で仕事や会社をつくりあげるという自主性が不可欠だ。だがしかし自分で仕事をつくれる人はなかなかいない。なぜならそういう練習を会社に入る以前にやる機会がほとんどないからだ、と思う。学校の勉強、受験勉強は基本的に「正解を求める = 相手がすでに用意した(期待されている)回答を予想し、当てる」というものだから、自主性という部分が完全に欠落しているのだ。

まずは、無理やりでもそういう機会をつくる。
うちが実践している例では、
・全員が自主的なプロジェクトを義務として行う
・社内イベントの運営や準備を自主的に行う
・社内でアイデアコンテストを行う
・コンペや企画をする案件では大勢から意見を募る

通常の仕事はイヤイヤやっているのが、社内イベントの準備だと自ら徹夜でやったりする(笑

さらに通常心がけることは、
・ひとつひとつの役割で責任者を明確にし、意識を持たせる
・会社への要求をどんどん出させる
・全員の意見を平等に扱う
・自主的な行動に対しては、失敗を責めない、成功はほめる

自ら発言すること、責任を負うことと、達成すればそれが報われる、ということを全員が意識するのが理想だ。
最近はモチベーションコントロールというようなことがよく言われている。あたりまえだが、全員のモチベーションが少しよくなっただけで組織全体の生産性や品質はぐっと上がるのだ。

参考文献:
> 会社の品格 / 小笹 芳央

・・・次回へ続く