ウェブ進化論

> ウェブ進化論 / 梅田望夫

Web2.0と最初に言ったのオライリーらしいが、そうして名前をつけるというのは大変なことで。変化というのは連続的なものだが、名前をつけるとなにか具体的なもののような気がしてくる。実際(自分も含めて)「で、Web2.0って何なの?」という問いが今もなお沢山繰り返されているだろう。Web2.0はあいまいなもので定義はないんだよ、という意見も多いし、Web2.0解説本みたいなのを買うと逆に技術・用語説明が多く、一般的にはますますわかりづらくなるのではないか。

そんな中でこの本はWeb2.0へのシフトをわかりやすい言葉(「あちら側」「こちら側」など)を使って世の中のダイナミックに動きを的確に表現していて、読んでいてとてもわくわくする本だ。

それでも多くの人(自分のように業界の専門家ではない人)にとってはどれだけ理解されるのか疑わしい。でもそれでよいのかと思う。ほとんどの人は何も意識せず、便利になっていくgoogleやamazonのサービスを使っていればいいのだ。それによって自然に新しいパラダイムが形成されていくのだから。

カフェで夕飯を食べながら読んでたら、隣の人も同じ本を読んでた。なんかとても恥ずかしー。